今ではハイキング登山という、低めの山への登山にすっかりはまっている私ですが、最初に登山をしたのは23歳の時でした。

今思うと、すごく無謀な登山でした。
無知って怖いなと、今でのあの時の登山のことを思い出すと、すごく反省してしまいます。
あやうく、山で遭難するところだったのです。

私が登山に行くことになったのは、友人と2人で居酒屋で飲んでいた時に、ふっと山に登りたいと話したのがきっかけです。
お酒がたくさん入っていたこともあり、すっかり気が大きくなりその翌々日が2人とも予定がない休日だったので、登山に出かけることにしたのです。
電車で少し行った場所に、ちょうど有名な登山スポットがあったので、そこへ行くことにしました。

しかし、有名な場所なので、きっと他にも登山客がたくさんいるから、後をついていけば大丈夫と思い何の下調べもしなかったのがまずかったのです。
駅に到着した時には、大勢いた登山客ですが、私たちがのんびりトイレに行ってしゃべっている間に、皆さん行ってしまいました。

とりあえず、そこからの登り口は1か所なので、さして気にもとめずに進み始め、少し行った所に山のカフェがありました。
そこから、道が二手に分かれていたのですが、左手に山の上にある展望台の看板が出ていたので、そちらに行きました。
延々と歩いてしばらくすると、左右にまた道が分かれているのですが、左の道は険しそうで右の方が楽そうなので、そちらを選びました。

途中、道に迷ったのは気が付いていたので戻れば良かったのですが、上に向かっていればいつかはたどり着けるだろうと、暢気にしていたのが間違いでした。
いつしか道は完全にけもの道となり、狭く足元は枯葉で覆われてきました。
そしてついに、道がなくなってしまったのです。

さすがにこれはまずいと思いましたが、降りようとすると枯葉で足が滑って坂道を滑り落ちそうなんです。
怖くて2人でどうしようか悩んでいたら、少し上のほうに人影が見えました。

大声で呼ぶと、向こうも気が付いてくれて、驚きつつも昇ってくるように声をかけてくれました。
登山グループの方々だったようで、ロープを持っていた人がいたので、そのロープをたらしてくれました。そのロープの所までは、枯葉に足をとられそうになりながらもなんとかたどり着き、あとはロープにつかまってなんとか山道をよじのぼることができました。

そこからは、登山グループの方々にお叱りをうけつつも、一緒に頂上まで連れて行ってくれてほっとしました。
あの時皆さんがいなかったら、私たちは山の斜面を滑り落ちて完全に遭難していたかもしれません。

怖い経験をしたけれど、山頂まで登った時の爽快感にはまり、低い山を登る登山にはまりました。
でも、今ではきちんと下調べをして、危険のないように注意しながら楽しんでいます。

低い山で親しまれた場所でも、少しの油断が大きく道を外れてしまうといった体験を投稿していただきました。少しの偶然が重なり助かったという経験は良く聞きますが、いつもタイミングよく救いの手が差し伸べられるわけではありません。低い山でも最低限の準備は怠らないようにしましょう。幸いにもさらに登山が好きになったということで嬉しい限りです。