世界遺産登録で増え続ける富士登山者によって、富士山が揺れている。

何度もメディアによって呼びかけられた登山の危機管理報道などで、いわゆる弾丸登山というのは減少傾向にあるというが問題は安全性だけではない。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会から環境保全や更なる安全登山への対応を迫られているというのだ。

世界遺産登録ということで、適切な来訪者の管理と来訪者の安全保障が求められる。

そうした増え続ける登山者への懸念を反映して、静岡県側・山梨県側量登山道の山頂であるアンケートが行われていた。

富士山の「入山規制」に関するアンケートということで、結果は賛成が過半数の54%にものぼったという。

確かにピーク時の登山道はまさにイモ洗い状態。身動きすら全くとれず、動けないまま御来光を迎えるという経験をした人も多いと思う。いまだにゴミは目立つというし、入山制限に対する意識の高さを伺わせる結果と見ていいだろう。

その一方で反対が21.5%、どちらともいえないが23.5%ということで、やはり登山は自由に登れるべきという声や、より多くの人に山の感動を味わってもらいたいという山岳関係者の意見は多い。

アンケートでは同時にどのような規制が好ましいかという意向も問われるものになっていて、意見が多かったのは、

  • 1日あたりの登山者の上限設定
  • 午後から登る人は山小屋泊に限定してしまう
  • 夜間の登山口へ続く道路を閉鎖する
  • マイカー規制の対象の拡大

などの意見が最も多かったという。

入山料を高額化するという項目もあったが、15%と支持は低く金銭的な制約よりも、より実行的な対応に支持が集まったようだ。

実際にこれらを実現するとなると、全ての登山者に周知するのは途方も無い時間がかかりそうだし、対応する人員の確保や権限の問題など課題しか見えてこないのではないか。

日本が歓喜した富士山世界遺産登録の波紋は、当分収まりそうも無い感じだ。

参考ソース 静岡新聞ニュース