登山する上で欠かせない存在となっているのが、便利な山小屋です。

山小屋は山で宿泊する為の施設ですが、下界のホテルや民宿と同じようなシステムではありません。

山独自の慣習とルールにのっとって運営されているので、登山者はそれを理解したうえで利用させてもらわねばなりません。

ここでは初心者が間違ってやってしまいがちな疑問やトラブルなど1問1答形式であげていきますので、快適な山小屋利用の為の参考にしていただければと思います。

山小屋を利用するには??

Q.山小屋に泊まるにはどうすればいいですか?

A.山小屋は事前に電話で予約をしておくのがマナーです。複数人のときは特に予約しておく必要有り。予約の際は食事ありか素泊まりかを伝えます。

基本的に山小屋は緊急時に避難場所となるので予約無しでも泊めてはくれますが、食事を頼む場合は確実に予約しておきましょう。日程が変更になった場合はキャンセルの一報も忘れずに。(遭難の心配されます)

一部山小屋では予約の受付はしていないところもあります。その場合は先着順になるのでなるべく早めに到着するようにしましょう。

Q.何時までに入ればよいか?

A.山小屋は基本的には午後4時までに入りましょう。理想は午後3時!それより遅れるような行程は登山プランとして好ましくありません。

Q.個室は使えますか?

A.団体での予約などで個室が使えるほか、病気や障害などで特別に理由があれば使えることもあります。

ただし混雑時には個室であっても相部屋となったり、わずかなスペースしかなくなってしまう事もあります。緊急時には仕方ないことなので、文句は言えませんので心得ておきましょう。

Q.男女別の寝床にして欲しいのですが・・・

A.空いていれば小屋の人が配慮してくれますが、混雑時の山小屋はごちゃ混ぜになることもあります。私も団体おばちゃん集団のセンターを陣取るという寝床を経験したこともありますし、オッサンばかりの部屋に若い女性2名というケースもありました。混んでいる小屋ではとなりの人とぶつかるというかくっついて寝るのは覚悟しなければいけないでしょう。

山小屋でよくあるトラブル

持ち物が無くなった!

小屋での一番のトラブルは持ち物の管理です。盗まれたというより勘違いして持っていってしまったと考えるケースがほとんど。だって脱いだばかりの靴下が無いんだもの・・・

山靴は同じようなデザインやメーカーが多いので、必ずタグつけたり目立つ目印をしておかないと分からなくなります。後から来た人の靴に紛れて元ある場所から追いやられるケースもありました。

乾燥室を使わせてもらうときは必ずひとまとめにして干します。カッパはここ、靴下はこっちと分けていると高い確率で見失います。人の出入りが激しいので、自分の持ち物は固めておきましょう。

寝床にある荷物はなるべく広げず、一まとめに整理します。ポーチやアタック用の小型ザックがあれば貴重品は別にして肌身離さず持っておきましょう。

騒がない・迷惑かけない

山小屋にはお酒・ビールが売っています。当日の苦労を労い乾杯というのはいいことですが、飲みすぎて騒ぐのは言語道断!迷惑極まりないです。

喫煙者は外で、携帯灰皿を持ってすいましょう。数年前までは喫煙室とかありましたが今ではほとんどなくなっています。

小屋の消灯時間は8時か9時のところが多いです。消灯後は静かに寝ましょう。登山者の多くは朝早くに出発するので、自分は遅出だからといっていつまでもごそごそしてないで早く寝ましょう。

もっておくと役に立つアイテム

ペンライト
小屋は2段ベッドが多く、昼間でも明かりに乏しくて手元が分かり難いです。ペンライトがあると明かりを確保できて便利ですね。朝まだ寝ている人がいるときも最低限の明かりで作業するにはペンライトが役立ちます。

耳栓
となりの人のいびきがうるさかったり、歯軋りがうるさくて寝れないということは結構あります。しんとしてるだけに目立ち一晩中寝れないこともあるので旅行用の耳栓はあるといいです。

寝袋(シュラフ)
小屋泊まりなのになんで寝袋?と思われますが、シーズン中は人が入れ替わり立ち代り小屋を利用するので布団がしっとりしてることもあります。天日干ししかできない小屋では天気次第では乾燥できずに乾ききってない布団もあるので、寝袋があると体を冷やさずにすみますね。

最後に翌日の準備はしてから寝る

朝気になるのがガサゴソとビニールの音を延々たてて準備している人がいます。ガサゴソ音は音を立てている人は気付きにくいもの。知らぬ間に迷惑かけていることもあります。前日の食事や身支度準備は予め一つの袋にまとめておき、共有スペースなどに移動してから準備するのが望ましいです。

色々とかいてしまいましたが、普通に気をつけていれば問題ないことがほとんど。通常のホテルと違ってプライベートスペースは無いということを頭に入れて、山小屋の人・大勢の登山者に配慮できれば一人前です。