summer heat shown on thermometer with 100 degrees Fahrenheit and 38 degrees Celsius. Sunlight breaking through cumulus clouds on blue sky in background. Photo taken with dslr camera, flash used.

熱中症は命を落とすこともある病気です。登山をする場合はしっかり予防することを心がけましょう。もし発症した場合は迅速に処置することが重要です。

そこで今回は、登山における熱中症の症状などを紹介し、予防と処置について解説します。

登山での熱中症の主な原因と症状

熱中症の主な原因は、体内に熱が過度に篭ることです。登山中は平常時より熱中症にかかりやすくなるので注意しなければなりません。

熱中症の症状は前段階があり、大量の発汗ののちに手足がピリピリと痺れるなどの症状がでてくることがあります。

重篤的な症状は失神や目眩です。吐き気や頭痛を伴うことも多く、脱力感のために立てなくなることも珍しくありません。体温が上昇しすぎると中枢神経に異常が起こり、痙攣が起こるケースも見られます。さらに酷い場合は意識が無くなり、生命が危険な状態になることもあります。

登山で熱中症が発症しやすいシチュエーション

登山には、熱中症になりやすい状況が多くあります。太陽の日射もその一つです。山を登っていると高度が上がるにつれ、日射しが強くなってきます。木などが少ない場合は、強い陽射しを浴び続けることになるでしょう。同時に地面からの照り返しも強くなるので、急激に体温が上昇してしまうことがあります。

一方で登山中は風の通りにくい林間部を移動することも多く、蒸し暑さを凌げないまま行動を続けるという場面もあります。さらに山を登っていると体に大きな負担がかかり、発汗や呼吸が激しくなります。そのため体内の水分が不足しがちになり、体温上昇を防げなくなるケースが多くあるのです。

山頂付近や中腹以上で、霧がかかっている時には蒸し暑いケースが多いです。同じ気温でも多湿の方が暑く感じることはご存知でしょう。また定年退職後の趣味として、登山を始める人が多いことも関係しています。高齢者の方が熱中症にかかりやすいからです。暑さの感覚が鈍くなることなどが原因であるといわれています。

山での熱中症の予防

熱中症を予防する場合は、まず水分補給に気を配りましょう。出発前にしっかり水分を摂るとともに、最低でも2リットル以上の水筒を携行します。登り分と下りの分、さらに応急用として、小分けしたペットボトルなどで持っていくようにします。

登山における水分補給と必要な水

登山中は日陰を歩きながら、こまめに水分を摂取することが大切です。喉がカラカラになってから一気に水を飲むのではなく、行動しながら少しづつ補給していくようにします。

小まめに水分を摂るためのハイドロシステム

衣類にも注意する必要があります。なるべく通気性の良いものを選ぶのがポイントです。吸湿性も高い方が良く、体感温度を下げることができます。直射日光を避けるために帽子も被りましょう。

天気予報のチェックも出発前に行ってください。気温が高すぎる日や日射が強いと予想される日は行動時間を早めるなど、夏の登山では早め早めの行動計画が求められます。

また体調管理も怠ってはいけません。体調不良になると体温調節が上手くできなくなるため、熱中症にかかりやすくなってしまいます。

熱中症にかかった場合の処置

熱中症にかかったら、すぐに日陰に移動して体を休め水分を補給することが重要です。水分だけでなく、塩飴などで塩分も摂るようにしましょう。休憩中は濡らしたタオルで首などを冷やすこともおすすめです。

さらに服のボタンを外すなどして、風通しを良くするといいでしょう。服を少し湿らせて、蒸発による気化熱によって体温を下げるのも有効です。

もし意識が朦朧としていて回復の兆候が見られない場合は、携帯電話などで救助を要請してください。救助が来るまでは、足の位置が心臓より高くなるようにして横になりましょう。

迅速な対応が重要!

登山における熱中症について紹介しましたが、最も重要なのは症状が見られたらすぐに処置を行うことです。数人で登山をする場合は、常にお互いの様子に気を配っておきましょう。一人で行く場合は、疲労感がなくても一定時間ごとに休憩して、体調をチェックすることが大切です。