秋に登山をすると、なぜか野生動物に遭遇することが多い気がする。

夏でもカモシカとかは良く出くわすし、今年の夏は水不足で熊の出没が相次いでいた。

熊ならば誰でも気にかけているが、野生動物全般人間に危害を加えないとは限らないから用心するに越したことは無い。

上高地のサル

私は以前サルに食料を奪われた経験がある。

ちょうど11月初めに木曽駒ケ岳に登ったときのこと。晩秋で山はもう冬の様相。頂上にはちらほら雪が見える時期になる。

この頃になると山の食料が不足しているのか、サルと出くわす可能性が高くなる。

近年は人里にもサルが下りてくるのが各地で問題となっているように、人間が食料を持っていることを知っているかのようだ。

非難小屋の脇にザックを置いて食事のために荷物を広げていたときのこと。ちょっとした一瞬目を放した隙に袋ごとかっさらわれてしまった。一体どこに潜んでいたのか?

やむなく非常食でその場を凌いだが、道中も何度かガサゴソと動く気配を感じていたので目をつけられていたのかもしれない。

イノシシにも注意

登山で出会う可能性の高いものにイノシシがいる。

イノシシはサルとは違って下手したら命すら取られかねない危険な存在。向こうからしてみれば人間のほうが怖い存在であるので、「攻撃は最大の防御」と言わんばかりに突進してくるから厄介。

さらにこの時期に出会うイノシシはなぜか高確率で子供を連れていることが多い。

イノシシの繁殖は5月6月頃とされるが、秋に繁殖する個体もいるそうだ。

ある程度成長すると母親に連れられて餌を求めて動き回っているのでご用心。子連れの場合は特に注意が必要で、迂闊に近づくだけでも威嚇してくる可能性が大きい。全ての動物は子供を守ろうと必死になるもの。できるなら出会いたくないパターンだ。

イノシシというと猛烈な突進によるダメージを想像してしまうが、実は牙を含めた鋭く強靭な歯を持っている。

突進してこなくても噛み付かれて骨折したり大怪我を負うという事故が頻繁に起きているというので注意したい。

>>カモシカと鉢合わせしたときの対処法

出会ってしまったら

野生動物に出会った場合は、意図的にこちらから威嚇しないことが大前提。

突然のこちらの行動に驚いてしまい、逃げるどころか向かってくることがあるので気をつけたい。

目をそらさないようにして少しづつ遠ざかり、相手が動いて去っていくのを待つのが賢明。大抵はしばらく見つめあった後に去っていってくれる。

熊よけの鈴などは熊意外にもイノシシなどをあらかじめ遠ざけることもできるので、できれば単独で登ったりするときは身につけておくといいかもしれない。