三重県鈴鹿山脈は6月の梅雨頃から、山ヒルが出る場所があります。山ヒルは知らぬ間に忍び寄ってきて、靴下や衣服の下に入り込み血を吸う厄介な害虫。

噛み付かれても一切痛みを感じず、気づいたら血まみれというのが良くあるパターン。ここではヒルの対策と気をつけなければいけない山について書いてみます。

ヤマヒルの生態!ヒルってどんな奴?

山ヒルの特徴は、体調は3センチ程でしゃくとり虫のようにじわりじわりと移動してきます。

ゴムのように弾力がある体で、倍以上に伸びるうえ、硬い山靴で踏んでもなかなか死なない厄介なもの。

木の上にも登っていて、動物を見つけると落ちてきてくっついたりもする。ちょっと休憩しようと立ち止まった時、あちこちからヤマヒルが迫ってくるのを見つけると恐怖すら感じる。

mamahiru

雨が続いた日にはちょっと休憩していようものなら、うようよと近寄ってくるのが分かるくらい。さらに恐ろしいのが、木の上から降ってくる奴もいるので帽子は必須です。ヒルは蚊と同じように体温や二酸化炭素を感知して、鹿やイノシシなどの動物に飛びつき、吸血します。休息時は地べたに座ったりするのは避け、草薮には極力入らないようにしましょう。

ヤマヒルに噛まれるとどうなる?

マダニのように寄生虫・病原菌を媒介することは無いが、出血が酷いので雑菌を防ぐ化膿止めが必要。

這い上がってきたヒルは、靴下の隙間など主に足に食いつき、血を吸う。ヒルは唾液内に麻酔成分を含むので、痛みは感じない。(一瞬噛みつかれた瞬間は注意していれば分かる)ヒルの唾液はヒルジンという成分で血液凝固を阻害するため、ヒルが離れた後もしばらくは流血が続く。よって気づいたら靴下が血まみれになることが多い。

靴下の目が粗ければ、直接靴下の上からも吸血される。思いのほか足は速いので、ちょっと立ち止まった時などでも容赦なく這い上がってくるので注意。

山ヒル対策に効果的な方法

ヒルの被害を防ぐためには、体に寄せ付けない・肌に触れさせないことが一番です。ヒルの牙は鋭く、ストッキングなどの薄い生地は貫通して上から血を吸われてしまいます。

通常は山靴を登って足から這い上がってくるので、靴下をズボンの上にまくしあげるか、レッグウォーマー・足首用スパッツなどを活用して侵入を防ぎます。長袖長ズボンを着用することは絶対条件です。万全を期すなら、靴下とズボンの境目にはテーピングテープを巻いておくことで侵入を防げます。

原色系の明るい色の服であれば、這い上がってくるのを早く発見できます。食いつかれる前に取り除きましょう。

ヤマヒルは進入防止が一番!防虫剤以外でも色々使える

防虫剤も効果的で、ヒル用の防虫剤とか売っていますがディート含有のものを使えばどれも大きく変わりません。ヒルが多く生息する山域に行く場合には持っていった方がいいでしょう。

それでも体中に塗るわけにはいかないので、なるべくは侵入を防ぐことに注力した方がいいですね。

 他に私がいろいろ試したヒルに効果的な方法を紹介すると、

  • 消毒用のエタノール(常備薬として持っていくものを使う)
  • にがり配合の荒塩を靴下に擦り込む(塩分は効果的)
  • 竹酢液をスプレーしておく(ヒルは酸に弱い・人体にも害無し)
  • スプレー式エアーサロンパスを靴下に噴射(持っていく人が多い)

これらは実際にヤマヒルの進入を食い止める効果がありました。

竹酢液は足の臭い消しとして使っていたものです。コンパクトでかさばらないですし、衣類に防虫剤のディートは使いたくないという人は多いと思うので、参考にしてみてください。

エアーサロンパスは筋の痛み止めとして常備している人も多いと思うので、普段使っているものであれば荷物もかさばらずに済みます。

ヤマヒルに噛まれてしまった時の対処法

色々な進入対策をしていたにもかかわらず、吸血を許してしまったときにはどうするか?

ヒルが体にくっついているのを発見したら、決して手で強引に引き剥がすと口が残るので、自ら口を離して逃げていくように仕向けないければいけません。

山ヒルはマダニ程しぶといものではないのが幸い。ナメクジのように塩を振りかけると縮みますし、嫌なものを食らうと体をくねらせて落ちていきます。

上記で紹介したものを直接かけてやることでも簡単に落ちていきます。さらには酸っぱいものや、コーラをかけたら離れていったり、タバコやライターの火を近づけることも効果的です。

マダニよりも丈夫であることが幸いしして、死んで口が残ったりすることは無いので遠慮なく攻撃してやりましょう。

くれぐれも無理には離さないように。こいつも口が皮膚に残ってしまい、化膿の原因になります。

傷口はしばらくの間、出血しやすい状態になります。ヒルのもつ毒である「ヒルジン」の効果でかさぶたができにくく、ちょっと掻いたりお風呂などでふやけたときに出血しやすいため、傷が化膿しないように注意が必要です。

ヒルでも毒を吸うポイズンリムーバーが効果的

救急用のポイズンリムーバーなどをお持ちの人は、ヒルに噛まれたときに応急処置しておくことで、傷口に残ったヒルジンを排出して傷の治りを早めることができます。

ポイズンリムーバーです。こんなの持っていたら使いましょう。

蜂や毒蛇に噛まれたときの応急処置としても使え、パーティーに1つあると便利です。大体2000円位で買えますので参考にしてみてください。 ⇒ 使いやすいポイズンリムーバーです

うわっ家にもヤマヒル出没!?

ヒルは乾燥すると動きが鈍くなり、物陰に隠れたりします。服やザックの陰に潜んでしまい、カッパについたままだったり、テントと一緒に連れて帰ってきてしまうこともあるので、登山後はすぐに洗濯なり干すなりしましょう。下手するとお風呂に入るときに、洗面台で再び鉢合わせという惨事がおこります・・・気をつけましょう!

私がよく行く(鈴鹿山脈周辺)山ビルの生息地

三重県鈴鹿山脈は、大きく分けて2つの形態に分かれています。鈴鹿南部は花崗岩で形成された岩石の山で、御在所・鎌ヶ岳等が代表的で白いごつごつした岩を削ったような登山道があります。花崗岩でできた山は、酸性が強いため、ヒルは嫌って出現しません。水が流れやすくてジメジメしにくいのも要因です。

対して鈴鹿北部。雨乞い岳・霊仙岳・藤原岳周辺は要注意。こちらは石灰質の岩石で構成されておりアルカリ性の土地です。ジメジメしたところを好むヒルにとっては好条件であるわけです。

いままで私がヒルの被害にあったり、ヒルを発見したことのある山は、一番多いのが霊仙岳・雨乞い岳。他には、藤原岳中腹まで、竜ヶ岳中腹で発見したことがあります。