雷鳥ってどの山に行けば見れますか?

高山にたたずむ希少な鳥「雷鳥」の姿を一目みたいという人は少なくありません。

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私も登山の楽しみの一つに、雷鳥を見るというものがあります。滅多に見ることはできませんが、会えたときは別格の感動すらあります。

まずは雷鳥の生態と日本での分布について見て行きましょう。

雷鳥の生態と生息地

雷鳥

雷鳥は写真のように茶色いずんぐりむっくりの体型をした鳥です。キジを見たことがある人なら、キジを一回り小さくしたような姿。山を歩いて移動する為かがっしりとした太い足をもっていて、足まで羽毛に覆われています。

羽はあるのですが、飛ぶのは苦手・・・ばたばたばたと重い体を震わせてとんでる感じがします。鳴き声は正直微妙で、グァーとかグェーというようなカエルっぽい鳴き声です。

夏は茶色い羽に覆われていますが、冬になると雪に溶け込むような白い羽に生え変わります。世界にいる雷鳥の中でも、生え変わりするのは日本の雷鳥だけという珍しい生態です。

生息地は主に長野・岐阜・富山の高山帯で、「3県の県鳥」にもなっています。主な生息域は非常に狭く、立山連峰・北アルプス・南アルプスが生息数が多く、新潟県焼山・火打山に少数がいるようです。全国合わせても3000羽ほどと言われ、出会えるのは非常に貴重という存在です。

どうすれば見れる?

雷鳥はその名前が示すように、雷が鳴るような荒れた天気に活動すると言われてきました。これは天敵の猛禽類などから逃れる為といいますが、真意は定かではありません。私が見たのは全て穏やかな天気の日のみ。荒れた天気で行動しているかもしれませんが、そんな日は視界も悪くてこちらもそれどころではありませんから。

では雷鳥に会うためにはどうするか?ポイントをおさえると、

  • 2500メートル以上の高所
  • ハイマツとお花畑が群生する周辺
  • 活動が活発な5、6月の産卵期

雷鳥に会うなら生息山域を絞った上で、この条件が登山道近くにあるところなら発見しやすいと思います。

雷鳥は森林限界を越えたハイマツの樹林帯や、高山植物が群生するお花畑の周辺でしか見ることは難しいとされます。高い気温を嫌う為、低温になる高所が条件です。雷鳥は植物の芽や花、種子、それに群がる昆虫を食べており、餌を食べるのはお花畑周辺です。高所で植物が群生する場所があるなら可能性は高まりますね。

飛ぶのが得意でないため、移動は主にハイマツの中を隠れながら進んでいます。まれに飛び出した岩の上などで周囲を警戒している固体を見る事もありますが、岩と同じ色してるので見つけるのは難しいです。

私が確認してきた山域

立山、剱岳、乗鞍岳

北アルプス 焼岳、常念岳から槍ヶ岳までの間、燕岳から西岳近辺、西穂高岳周辺

南アルプス 仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳(摩利支天迂回路)北岳、北岳から塩見岳までのルート

中央アルプス 天狗岳 (公式には八ヶ岳には生息していないというが、移動してきたのか見たことがある)

木曽駒ケ岳などはいかにもいそうだが、公式には生息していないとされる(発見例あり)。南北アルプスに生息するのに、中央アルプスに生息していないなど環境にはかなりデリケートな鳥であると思う。八ヶ岳でも運がよければ餌を求めて移動してきた個体などに会える可能性もあります。

絶滅危惧種であり、わずかな温度上昇で姿を消すと言われている。姿を見るのは本当に運次第だが、見ることができたなら鳥類のアルピニストの姿をしっかり焼きつけてほしいですね。

雷鳥に助けられた?ことも

登山を始めた頃、木曽駒ケ岳(ロープウェイがある反対側から)を単独登山中のこと。ゴロゴロの岩肌を登っているときに2羽の雷鳥が飛来。思わぬ来客に興奮して雷鳥を追って進むと、なぜか登山道の目印が・・・

どうやら知らない間に道を外れ、道なき道を進んでいた模様。あっけにとられた隙に雷鳥は姿を消してしまっていた。あの時雷鳥が来なければそのまま道を誤り、大幅に時間をロスしていたに違いない。

作り話のようでほんとの話。道を正してくれた雷鳥に深く感謝し、無事行程を終えた。