ウォーキングで高山病を防ぐ呼吸作り!心肺機能を強化しよう

高所登山に慣れるだけが高山病対策ではない

登山での高山病を防ぐ為に有効な手段は、普段のトレーニングでも養うことができます。

初心者の人にぜひやってほしいのが、まずはウォーキングを日課として心肺機能を高め、高所でも楽に呼吸できるような体作りです。

歩く登山者

心肺機能の強化に優れているのがウォーキング

ウォーキングしている人を見ると、ただぽくぽく歩いているだけの人がいますがこれでは効果がありません。

効果的なウォーキングは、大きく手を振って体全体を揺らすように動かして早歩きするのが理想です。走るまでいかなくても早足で歩くのがポイント。一定の負荷をかけなければ人間の体の機能は強化されません。30分以上、1時間ほど歩くといいです。

心肺機能の向上は手に取るようにわかる!

ウォーキングは不思議なもので、代謝機能が強化されていく過程が手にとるように分かります。

普段トレーニングしていない人は最初はなかなか汗をかかず、ただ体だけが疲れるという日が続きます。しかし毎日続けていると、次第に少しのウォーキングでじんわり汗をかいてきて疲れを感じることなく歩き続けれるようになります。こうなれば心肺の機能が強くなり、体が温まって代謝機能が良くなっている証拠です。

高山病になりにくい体を作る為に、効果的なウォーキングから始めてみましょう。

走ったほうが効果があるのではないか?

ジョギングしたほうが効果的なのは事実です。しかし普段運動に慣れていないという人がこれから登山の為のトレーニングを始めるぞというときに、いきなりジョギングでは負担が大きくて長続きしません。

有酸素運動は一定時間長く続けることで、心肺機能を高めて高山病になりにくい体を作るのが目的です。短時間でばててしまうよりもまずは体を慣らしていてからジョギングに移行するのをおすすめします。中高年の方は心肺への負担は大きなものとなるので、ジョギングで負荷をかけるよりもウェイトベルトや山靴を履いてウォーキングするといった負荷のかけ方のほうが効果的です。

トレーニングというと筋力と体力をつけて疲れにくい体を作るということに目がいきがちですが、私は心肺機能の強化という点に着目してトレーニングをすすめます。

高山病は空気の薄い高所において、酸素が体中に行き渡らないという状況で起こります。心肺機能を強化することで、全身に効率よく酸素を送れる体質を作り上げ、高山病になりにくい体質に改善することが可能です。