登山で音楽を聴きながら登っている人は安全性には気を配って

登山中にイヤホンで音楽を聴いている人が増えました

ソロハイカーを中心にiPodやスマホで音楽を聴きながら登っている人を多く見かけるようになりましたね。

最近は若い人で一人でも登山を始めてみようという相談が多く、登山におすすめの音楽などを聞かれたりもします。やはりソロ登山ともなると孤独を感じる山の中ですので、何か気を紛らわすものは欲しいもの。

登山の雑誌などのコラムを見ても、ベテラン登山家でも「こんな音楽を聞いていた」という記事が目立つので、興味をそそられる一因のような気がしています。

しかし中高年登山者中心に、レスキューなどに関わる人たちからは多くの疑問や批判も出ているのも事実です。

緊急時の音が聞こえないのは問題

音楽を聴いていて最も危ないのは、緊急時の声や音などが全く聞こえないというもの。やり玉にあげられるのが、落石時の「ラク!」が聞こえていなかったり、雷の音を聞き漏らすということを指摘するものです。

さらには声をかけてもまったく耳に入っていないようでスルーされてしまったという話も・・・登山者としてこれは少し寂しいですよね。

自分の好きな音楽を聴きながら登山というものを楽しみたいという意見はわかるのですが、やはり緊急時のことを考えると危ない行為だといわざるをえません。これは街中のスマホ見ながら歩いてる人とかと同じ考えではないでしょうか?

やっぱり登山するなら自然の声に耳を傾けて、川のせせらぎや鳥・動物の声に耳を傾けてみるのが一番ではないでしょうかね。

どうしても暇つぶしにしたいなら、林道など退屈な道を黙々と歩くときに限定するとか、片側だけイヤホン使用して聴くといった工夫で対処できると思います。

熊避けを意識して、スピーカーつきのラジオをかけっぱなしにして歩いている人もいますね。これはこれでラジオの電波の入りにビックリしますが、安全と快適を上手く両立させて楽しい登山にしましょう。