人間ですから生理現象というのは登山でもつきものです。
登山中に用を足したくなったらどうしましょうという相談をよく受けますので、記事にしてみました。
登山の最中にトイレに行きたくなったら、当然ながら山の中に都合よくトイレはありません。どうしようもない場合は山の木々の肥やしにするしか方法はありませんよね。
ものすごく罪悪感を伴うのは間違いないですが、こればかりは誰も責めません。山の中で用を足させてもらいましょう。
目次
登山中トイレに行きたくなったら注意すること3つ
1.登山道からの滑落・転倒に注意
まずは登山道の脇にするわけにもいきませんので、どうしても道をそれて人目につかないところに入る必要があります。
その際に誤って滑落したり怪我をすることが無いように十分注意して下さい。滑って転んだあげくその衝撃で・・・・という人がいました。尾根道では特に注意が必要ですので、自己責任の下行動して下さい。また、高山植物を荒らすことが無いようにしましょうね。
2.水溶性のロールペーパーを持参する!
2つ目は、用を足すときに使用する紙についてです。必ず水溶性のロールペーパーを使用してください。
分解され難いティッシュペーパー・ウェットティッシュなどは環境を汚す原因にもなります。普通にトイレで使うロールペーパーであればまず問題ありませんので、登山の持ち物にはロールペーパーは必須です。芯を抜いて潰してもっていけばかさばりません。
3.先行者の残したものがないか確認!
3つ目は・・・ころあいの良さそうな体を隠せる岩を見つけたら、足元に注意しましょう。みんな考えることって一緒で、痕跡が残されていることがあります。うっかり踏んだりすると同行メンバーの大ひんしゅくを買うことになりますよ。一応私は近くに転がっている石ころを使って「封印」するようにしています。
山ガールは携帯トイレを持参するという人も多い
登山中に野外でトイレに行きたくなった場合の注意点について色々書きましたが、やっぱり山での用足しははばかられるものです。
管理人が以前入っていた登山サークルでは、山ガールの方々は携帯用のトイレというものを各自持参していました。災害時のときのための用品として、ここ数年一気に小型化・高性能化が図られた携帯トイレを山で使おうということです。
非常にスリムでかさばらず、どこでも使えるというメリットが大きいので混雑時の山小屋のトイレが使用できないときも活用できるかも。まあ使う条件は限られると思いますし、荷物も増えてしまうので微妙なところとは思いますが・・・
ザックの中に緊急用品の一つとして常備しておくといいかもしれませんね。
登山で使うトイレにまつわる隠語
ここで初心者向けの用語解説
登山では用を足すことに対する隠語があります。登山用語といってもいですが、男性の場合と女性の場合では呼び方が違います。
男性の場合は「きじうち」
その姿が山中に潜んで獲物の雉を撃とうとしている様子を連想させるからだそうです。
女性の場合は「お花摘み」
これもその姿がお花を摘んでいる様にそっくりというかそのままだからです。
「ちょっと雉撃ってくるわ!」とか、「お花摘ませてもらっていいですか?」などと使います。
最後に、やはり生理的排泄物といっても山の景観を損ねることに違いはありません。リスクも伴いますので、事前にトイレは必ず行き体調は万全にして登山に臨むべきです。どうしても我慢できないときにだけ、開放的な山のトイレをお楽しみ下さい。