登山靴はしっかり手入れ!怠ると突然の靴底剥がれで危険だぞ

山靴靴底剥離

出オチ・・・というか衝撃的な画像からスタートします。

登山靴のお手入れは欠かさずしてますか?靴を長持ちさせるために欠かせないお手入れ、怠るととんでもないことになるんです!

多くの登山靴の構造は頑丈な強化ゴムの靴底が、強力な接着剤で貼り付けられています。一部はしっかり紐で縫い付けられたものがありますが、軽量化と耐久性を意識して現在はほとんどが接着剤。

接着剤なんです。ちょっとやそっとでは剥がれない丈夫なものですが、長年使っているうちに確実に劣化は進みます。

登山靴の劣化を促進する原因としては、濡れたままにしておいたり、汚れたまま放置していると劣化はどんどん進み、最悪靴底がべりっと剥がれます・・・

このような事態を未然に防ぎ、長持ちさせるために、ここでは靴の簡単なメンテナンスをご紹介します。

靴底剥離を防ぐ!登山後の山靴手入れ方法

簡単な手入れをするだけで、山靴を長持ちさせることができますので、最低限のお手入れは必ずするべきです。

1.まずは中敷を外して陰干し乾燥

登山から帰ってきたら、まずは靴の中敷を外します。汗で相当濡れているので、はずして靴の中の通気性を確保します。

2.汚れを歯ブラシで磨いて落とす

次に靴の周りに付着している泥などの汚れをブラシで落とします。歯ブラシを使えば細かいところまで落とせます。

3.新聞などを詰めて陰干し

外の汚れを落としたら、新聞紙などを靴に詰めて陰干しします※陰干しすること!直射日光に当てると皮や樹脂は劣化が進みます。適度に新聞を入れ替えながら、完全に乾かします。

4.乾燥後クリームを塗って保管

完全に乾いたら靴用のクリームや防水クリームを塗ります。靴の皮の境目などは特に注意して刷り込みます。

終わったら形が崩れないように、新聞紙などを詰め込んで保管します。山靴の多くは皮でできているので、変形して硬くなってしまうこともあります。

これらをやるだけでも、大きく耐久性は変わります。使いっぱなしは靴紐の止め具を錆びさせる原因にもなりますし、 靴底剥離を引き起こしますので注意しましょう!

登山に行く前に靴をチェックする習慣をつけよう

登山に出発する1週間前には一度靴を出し、履いて歩いてみましょう。靴底に異常が無いか手で触って確かめることも必要!

前もって気づけば対策をとることができますので、事前チェックを習慣づけましょう。

  1. 靴底がぐらぐらとずれたりしていないか?
  2. 靴底と皮の接着面にヒビや亀裂が入っていないか?
  3. 靴紐の止め金具が錆びて劣化していないか?

最低限は登る前にチェックしておくことで、最悪の事態を防げます。

わずかな変化であっても、山という過酷な環境で、しかも重い荷物の荷重を受けて歩いていくわけですから、靴崩壊の危機は突然訪れます。

悲劇は突然やってくるもの・・・

山靴は突然剥がれる

山靴の崩壊の悲劇は突然やってくるものです。

意気揚々と山を登っている最中、なんか足元からカポカポ音がするなーと思っていたら、岩に足を取られたときに靴底がすっぽ抜けてしまった経験があります。

最悪登山中に靴が崩壊した場合の対処法

私がやらかしたのは、南アルプス縦走の中日というとんでもない状況。

やむをえず思いついた苦肉の策として、予備の靴紐とテーピングを駆使してぐるぐる巻きに縛りなんとか行程を終えましたが、今考えれば恐ろしい話です。(これが岩場続きの穂高連峰だったかと思うと・・・・)

登山専用でないアウトドアシューズなども注意が必要です。ハイキング用の野山と、登山道は状況が全く異なります!!

大きな岩場を登り、ごつごつしたガレ場を踏ん張り、川を超えぬかるみを踏み、靴にとっては非常に過酷な状況にさらされています。

それっぽい靴であっても確実に耐久性は劣るので、登山専用の靴を履くようにしましょう!日本の山は岩場が圧倒的に多いので、底が厚めのものがベストですよ。