山の季節の移り変わりは速いです。

9月には富士山も夏山シーズンを終え、一般登山道は閉鎖されていきます。

アルプスや低山では10月中頃まではアイゼン無しでも登れますが、気温の急激な低下には用心しなければいけない季節になってきます。

さすがに11月近くなると、3000メートル級では一気に冬の様相に。朝テントからでると樹氷ができていたり、頂上が雪に埋もれていたということはあるので迂闊な登山はできなくなります。

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天候不良による体温低下で疲労凍死という最悪の事態がおきやすいので、晩秋の登山には十分注意しましょう。

★防寒着としては、レイヤードシステムを意識して用意します。汗による体温低下を防ぐため、夏と同じように長袖の吸水速乾素材のアンダーウェアを着込みます。フリース素材で寒そうなら、保温効果のあるセーターを着て、その上にウインドブレーカー・レインウェアを着るようにすれば効果的に保温できます。

山小屋に泊まるときは布団が冷たくて毛布があってもなかなか眠れないときもあります。そんなときは自前でシュラフ(寝袋)を持参していくと快適に眠れますので、山小屋の布団が苦手という人はもっていってもいいでしょう。

疲労凍死と凍傷の違いについて

疲労凍死というのは、疲労によって体の機能が衰え体温がどんどん低下していくことで死に至るものです。冷たい雨と風によって体が冷やされた状態が長く続き、動く体力がなくなっていくとそれほど気温が低い状態でなくても起こるのが特徴です。気温が10度近くあったとしても、風雨で体温そのものを奪われるのは死に直結するので防寒着の選定は慎重に行いましょう。

凍傷は体が十分に動く状態でも、末端機関である指先や足などが凍結することで生体組織が死んでしまうことを言います。凍結するまでいかなければ凍傷にはまずなりえないので、氷点下の冬山に行くようなことがなければ大丈夫です。