夏山登山で履いていくズボン・パンツの素材はどのタイプが良いでしょうか?
登山で履くのに適した素材は、伸縮性が高くて吸水・速乾性能に優れているものが理想的です。
夏山では気軽に行こうとして、つい間違った選択をしてしまうこともあるのでパンツの選び方を紹介します。
ジーパンはNGソフトジーンズも駄目
富士登山などで良く見かけるのが、ジーパン履いて登っている人がいます。
作業着として生まれたジーパンは汚れにも強くて登山に適しているようにも見えるんですが、頑丈なのがあだとなって伸縮性が無いのが問題。
岩場の昇り降りや、大きな段差では途端に動きが鈍くなり、足が上がらないので危険です。
ではソフトジーンズなら良いのではないか?といえばそうでもなく、やはりジーパンでは水分の蒸発も悪く、動きが阻害されるのに大きな違いはないですね。
吸汗・汗の発散性能に優れた新素材がベスト
夏山を登るときのチョイスとしては、撥水性もあってすぐに乾く素材が最適です。
夏用として、内側にメッシュ素材がつけられたものもあって汗をうまく逃がしてくれるので汗っかきにはいいと思います。
加えて立体裁断されたズボンであればフィット感が高いうえに、伸縮性があって足を上げやすいです。
立体裁断とは、人体模型などを利用して実際の人体の形に合わせて布を裁断することで、体に合った優れたフィット感を生み出す技術のこと。平面で設計される布を縫い合わせていくよりも体の凹凸に合った服を作れます。登山用としては、体が動いたときに不自然なしわなどが寄りにくくなるので、足を動かしやすくなるというメリットがあります。参考
私は内側にメッシュ素材の布などがあると、足の毛深さが災いしてチクチクとへんな刺激を伴うので、ハーフパンツや短パンにスパッツを組み合わせるスタイルをとっています。
最近は登山専用品ともなれば、立体裁断のすぐれた伸縮性をもったズボンがでているので、とても動きやすい素材が売られています。試着した限りでは変な引っかかりもなく、スパッツのような伸縮性で動きやすいと思います。
問題は、有名メーカーの商品はどれもいい値段がすること位ですかね。
山によくいくという人は、モンベルなどのブランドを買っておけば長く使える一品になると思いますが、ズボンに1万円近くもかけれない!という人は伸縮性を意識して選びましょう。
ポケットがたくさんついたようなズボンは、木の枝や石の突起に引っかかりやすくなるのでやめた方がいいと思います。
また、ジャージ素材はすぐに擦れて破れるので好ましくないです。怪我の防止の点から見ても、耐衝撃性能は弱いのでジャージはやめましょう。
実は登山用のズボンというのもレンタルできるアイテムです。1泊2000円から3000円ほどで有名メーカーの登山用パンツをレンタルできるので、どんな履き心地か確認してみるのもいいですね。