トレッキングポールで足の負担を減らす!間違った使い方していませんか?

トレッキングポールをうまく使いこなしていますか?

最近になって急速に普及しだした登山用のステッキですが、うまく使わないとすぐに腕がパンパンになったり、バランスを崩す原因になります。

トレッキングポール

トレッキングポールの使い方を見ていきたいと思います。

登るときのトレッキングポールの使い方

登りでのトレッキングポールに求められるものは、推進力のアシストです。

ポールを山肌につくことで、腕から上半身の力も合わせることにより、足の負担を減らすことができます。

まずはポールの長さを確認。調整できるものであれば、胸の辺りに握るグリップが来るようにして肩より上にならないように注意します。

ポールを突いていく位置ですがポールを前につき過ぎないようにすること。自分の歩幅を考え、次に足を運ぶ位置を意識してポールを突いていきます。

こうすることで片足を踏み出してポールに力をかけていくときに、体の横にトレッキングポールがある状態を作り出せます。身体の横にポールがあることでポールに体重を預けやすくなるので、前へ進もうとする推進力を増すことができ足への負担を減らします。

腕の力で体を押し上げるのではなく、体重を乗せるように意識していくことでバランスをとりながら推進力を得るのがトレッキングポールの役割です。

登る時のポール使い

大きな段差を登るときには、やや前方に突きます。前過ぎは駄目です。

登る時のポール使い2

足を踏み出しながら、ポールに少しづつ体重をかけていきます。このとき両手にポールを持つダブルストックであれば、両ポールで支えるようにします。

体重をかけすぎると姿勢が崩れ、重心移動が不安定になるのでバランスを崩します。グリップの握り過ぎは腕の筋肉がすぐに疲れます。あくまで補助で。

登りでのポール使い3

登りでの使い方 ダメな例

登りダメな例

ポールを前に突き過ぎると、腕に余計な負担を掛けます。

登りダメな例2

前に突き過ぎてしまうと、どうしてもポールに頼った登りになるので正しい重心移動ができなくて疲れる原因になります。

登山から帰ってきて腕が筋肉痛になってしまったという人は、練習をつんで体重移動のコツをつかみましょう。こればかりは人の歩き方や体格にもよるので経験を積むしかありません。

下りでのポールの使い方

下りでポールを使う際には、登りよりも長さを少し長めに調整すると使いやすいです。

グリップは登りと違い、上端を手のひらで包むようにして握ると踏ん張りが利きやすいです。補助紐には必ず腕を通しましょう。

ポールを突く位置は、歩いている一歩前か、足が届く一段下に突きます。登りと同じで、自分の歩幅以上に遠くについてしまうと腕に力が集中してバランスを崩します。

流れとしてはポールを突いてから前足を着地させることで、着地の衝撃が腕にも分散できるので足の負担を減らせます。

下りポール

写真のように握ると体重を乗せやすい。体幹部の重心のバランスを崩さない位置にポールを突く。

下りポール2

体重をかけすぎないように注意すれば、膝への負担が大きく減らせますし同時に安全性も高まります。

下りでのダメな例

下りポール駄目例1

ポールを突く位置が遠すぎる。

大きな段差でやってしまいがちだが、腕に体重が大きくかかるのでバランスを崩しやすく危険。

下り駄目な例2

ポールも過信は禁物。

登山道では、浮石やぬかるみもあり、ポールを突いても踏ん張れないことはよくあります。

確実に足よりも力が弱い腕に多くの体重がかかれば、たやすく転倒してしまうので補助ということを忘れずに使いましょう。

トレッキングポールの扱いは丁寧に!

トレッキングポールは非常に頑丈に作られていますが、素材によっては破損に繋がるので注意が必要です。

得にカーボンの素材のポールは軽くて丈夫ですが、わずかな傷から裂けやすいという欠点もあります。コーティングなどで保護してありますが、岩に激しくぶつけたりうっかり靴で踏みつけたりすると思わぬ破損に繋がりますので注意しましょう。

アルミのポールであっても、踏んだりすると変に曲がってしまったりしますから雑な扱いは避けて丁寧に扱いましょう。