登山の最中に突然起こる「こむら返り」
ふくらはぎの筋肉が痙攣することにより、筋肉は硬直してしまい筋をひっぱられるような痛みを伴います。
落ち着くまでは立って歩けないほどの痛みになることもあり、自分の足で長い距離を進まねばならない登山ではやっかいなトラブルの一つと言われています。
糖尿病を患っている人がなりやすいということで、糖尿の症状とも言われていますが、糖尿病でなくても登山ではこむら返りが起きやすい状況が起こりやすいのです。
こむら返りの原因と予防法についてまとめてみましたので、経験のある人は参考にしてみてください。
主な原因は、ミネラル不足と血流不足!
主な原因は、ミネラルの不足によるものです。
カルシウムやナトリウムなどのミネラルは、筋肉の伸縮を調整する重要な役割を持っています。これらが不足してしまうと、血液中の電解質のバランスが崩れてしまい、脳から出された指令通りに筋肉を制御できなくなってしまいます。
結果、筋肉が収縮したままの状態になり思うように足が動かせなくなってしまうというわけです。
また、これらミネラルを伝達している血液の流れが悪くなった時にも起こります。
ミネラルが足りていても、筋肉の隅々まで血液がいきわたらなければ同じ状況になってしまいます。
登山ではきつく縛った山靴を履いていますし、最近は機能タイツなどの普及で身体を締めて筋肉の動きを制御し、疲れにくくするという機能性を持ったウエアなどが増えています。
多くの人がこれらを履いていますが、中にはきつすぎたり体に合っていない ものを履くことで、想定以上に筋肉を圧迫してしまうこともあります。
タイツなどは買うときに履いてみることが難しいので、無理して履くケースも大いに考えられます。
結果圧迫された筋肉が血流を阻害し、血行が悪くなり、筋肉の弛緩調節が鈍くなってしまいます。それが原因で筋肉の異常な収縮が始まって、こむら返りを起こしてしまうのです。
簡単にできる対処法としては、
- 靴を脱ぎ、ストレッチで患部をほぐし、しばし休息をとる
- スポーツドリンクなどでミネラル分を補給する
- 患部をマッサージしたりして温め、血行を促進する。
これらを行うことで対処できることがありますが、スポーツドリンクを飲むという2番の方法では、ミネラル分が体にいきわたるのに1時間 以上はかかるというので即効性はないです。
登山では大量の汗をかいてミネラルが失われるので、過去にこむら返りで痛い思いをした経験のある人は、ポカリなどスポーツドリンクを摂取 しながら行動したり、サプリメントで補う様な予防をするといいですね。
私は膝に痛みが出ることがあるので、それをかばうために靴ひもをきつく締めすぎてしまう傾向にありますので、休憩の際は思い切って山靴を脱いでしまいます。
足全体をマッサージして、リラックスさせることも効果的ですので、こむら返りが繰り返し起こるときは上記の点に注意してみるといいと思いますよ。