標高の高い地点では、太陽からの距離が平地より短くなるため、浴びる紫外線の量やダメージも必然的に多くなります。そのため、暑いからといって軽装で登山をしていると、知らないうちに日焼けが重症化してしまうケースもあります。今回は、そんな登山の日焼け対策について取り上げます。
山での日焼け対策は意外と見落とされがち
登山をする際の事前準備で、特に見落とされがちなのが日焼け対策です。冒頭に書いたように、山では日焼けをしやすいため、注意が必要です。
重症化すると、やけどのような症状や熱が出てしまうこともあります。標高が高い山に登っている場合には、長時間山に滞在することになります。この場合、テント泊などを強いられることになりますが、顔や体を洗うことがなかなかできないため、日焼け止めなどのクリームを塗るのに抵抗があるという方が多いようです。
登山では汗をかいて日焼け止めが落ちやすいことと、連泊登山では洗顔ができずに肌トラブルへの不安も残ります。最低限日焼け止めは塗るようにして、紫外線から体を守る用品を併用したいところです。
サンシールドハット
サンシールドハットとは、登山など、日差しが強いところに長時間いることを想定して作られた帽子のことです。通常の帽子のようにキャップが付いているのに加え、首の部分まで日差しをカバーするように覆われているデザインのものが多くあります。オシャレなデザインのものも最近では売られていますが、やはり通気性などを考慮すると登山にはスポーツ用に作られているものを購入するのが良いでしょう。
UVカットサングラス
夏季オリンピックなどで、マラソンランナーの方が付けているようなUVカットサングラスも重要な日焼け止めグッズです。紫外線は肌に直接あたっている部分だけが焼けるわけでは無く、目から入った紫外線も体に吸収されメラニンを生成します。
日差しが強い日には地面からの照り返しなどもあり、目から入ってくる紫外線は想像以上に強力です。そのため、日中の視界がいい時間帯にはUVカットサングラスを使うようにしましょう。
ビタミンCの補給も忘れずに
どんなに日焼け対策をしていたとしても、多少なりとも日焼けはしてしまうものです。そのため、日焼けした肌を保護するために、事後的な対策も忘れずにするようにしましょう。
日焼けに効果を発揮してくれる代表的な栄養素といえばビタミンCです。ビタミンCは紫外線によって作られる活性酸素を除去してくれる作用を持ちます。そのため、日焼け後にはビタミンCを多く含んだ食材やビタミンC誘導体などが配合された化粧水を塗るようにしましょう。
汗でも落ちない飲む日焼け止め
ここ数年で話題になり、口コミで人気が出ているものに「飲む日焼け止めサプリ」というものがあります。
飲む日焼け止めって何?と思われるかもしれませんが、ニュートロックスサンという成分が肌の内部で紫外線をブロックし、日焼けによる炎症を抑えてくれるということ。
メリットはなんといっても汗で落ちることなく、体全体に効果が及ぶこと。日焼け止めを塗りにくい場所や、登山のように汗や衣類にこすれて日焼け止めが落ちやすいスポーツに効果的です。
実際に管理人も飲んでいます。私は山以外にも海に行って一日釣りしたりしてるので日焼け止め必須なのですが、これを飲むようになってからは確かに肌のヒリヒリ感がなくなり、うっかり日焼け止めを塗り忘れた際の肌焼けトラブルを低減できています。
さすがに完全に日焼けしない・・・というものではないので、とにかく焼きたくない人は塗るタイプの日焼け止めを併用する必要があります。それでも確かに体感できる効果は実感しているので、日焼けが心配であれば登山シーズン中だけでも飲んでおくと保険になります。
季節に関係なく紫外線対策は重要
自分では気付かないうちに進んでいるのが日焼けの特徴です。日差しが強くないと思っていても、紫外線は強い場合がありますので、季節に関係なく、ここで取り上げたような紫外線対策は登山の場合にはしっかりと行うようにしたいですね。