登山は老後向きではない?引退後に登山を始める時に気を付けること

仕事を引退した後は時間が贅沢に使えます。そのため、今までやりたくても時間がなくてできなかったことを始めたいと考える人も多くいるでしょう。

人気の趣味のひとつに登山があります。趣味を充実させた老後を楽しむのもひとつの方法であり、そのきっかけが大自然を相手にした登山であれば、健康的で誇れるものになるでしょう。

ただし高齢になってから登山を始めた人は、健康不良やハードな登山道に慣れずに、滑落事故や遭難を起こして毎年のようにニュースになっています。高齢だから・・・というわけではないですが、長年登山に親しんできたわけではないため、事前準備をしっかりして体調を整え登山にいそしむべきです。

山は初心者向けから上級者向けまであるので、自分の登山経験や体力と相談して安全に登山を楽しみましょう。

山はゴルフ場ではない・・・

登山を始めたばかりという高齢の方は、ゴルフやキャンプの延長で登山を考え、服装や装備に不安を感じる方もいます。

人間は自然の中にいるときは謙虚な気持ちになることが大切です。また、普段自然と接する機会があまりない人には気付かないことが多くあります。

例えば、虫や植物ひとつとってみても、毒をもっているものもあります。山の中では動物に遭遇することも考えられます。普段の生活と同じように考えていると思わぬ事故につながってしまうでしょう。

山に馴染みがなく、老後から登山を始める人は、初心者向けの登山コースから始めてみて、少しずつレベルを上げていくことをおすすめします。

自分の体力を知り過信をしない

老後に登山を始める場合に、必ず知っておきたいことは自分の体力の限界です。また、せっかく来たのだから頂上に登るまでは諦めない、という気持ちも大切ですが無理は禁物です。

登山は登るときに最も体力を消耗すると思われがちですが、下山の際にも気を遣わなければいけないことが多く、気力、体力共に消耗します。往復にかかるエネルギー配分を常に意識しておきましょう。

辛いと感じたら引き返す決断を下すことも必要です。どんなに体力に自信がある人でも年を重ねると確実に体力は落ちます。過信しすぎないことが登山の安全につながります。

ツアーや登山教室ではチームワークを大切に

地元の登山同好会に所属したり、夫婦や友人などで登山を楽しんだり、それぞれの登山スタイルがあります。

登山をするときは普段の生活以上にチームワークが欠かせません。万が一のことを考えると生死にかかわる状態の中で行動を共にしているからです。

そのため年代や性別問わず、経験豊富な人の指示には謙虚に耳を傾けてベストな状態で挑むのが最善です。グループから離れての単独行動は控えるようにしましょう。

登山道具も大切なパートナー

登山は若い人から年配の人まで幅広い層の年代に親しまれています。そのため、道具は豊富に揃っています。

山に入るにはそれなりの準備があり、登山道具選びも安全性や快適性を担保してくれる欠かせない登山パートナーです。

老後から始める登山初心者は専門店や、登山経験豊富な人にアドバイスをもらって自分の状態にあった道具を選びましょう。

体力を過信しないことが大切

自然の中で森林浴効果が期待できる、体力作りも同時にできるなど、登山には魅力がいっぱいです。また、次にどの山に挑戦しようかという目標もできますので、老後の趣味にも適しているのではないでしょうか。それぞれのレベルに合わせた山からスタートし、少しずつ経験を積んでいくことで安全に楽しむことができます。

登山ブームの中で登山を楽しむ人は増えており、各旅行者も登山ツアーを組んでいたり、自治体が主体で登山教室なども開かれています。まずは基本を身に付けながら、山に対する余裕を感じるようになれば、趣味として一層楽しむことができると思います。