登山靴のはき慣らしはどれくらいしておくべき?ベストな期間と慣らしのコツ

メレル

登山にはいろいろなアイテムが必要ですが、登山靴は絶対に欠かせない、最重要アイテムといっても過言ではないでしょう。

山靴は岩の散らばる山道を歩けるように硬く作られているので、大切なのがはき慣らしなどの微調整です。登山靴の履き慣らしはどれくらいの期間行えばよいかについてまとめました。

はき慣らしはしておくべき?

新品の登山靴で登山に行くのは避けましょう。どんなに試着を繰り返しひもの調整などを行っても、やはり実際に歩いてみないと気付かないポイントが出てきます。

「最近の登山靴は高性能なので、そこまで本格的なはき慣らしは必要ない」という意見もありますが、やはり山に入る前に履き心地を試してみるのが理想です。靴の性能と、自分の足になじむかどうかはまた別問題です。

登山靴のはき慣らしの方法とは

はき慣らしは時間をかけて行います。一日30分~1時間程度は歩き、1週間くらいの期間をかけて慣らしていくのが一番理想です。

毎日歩けないときは、休日に少し長い時間歩くようにしましょう。数日経つと、自分の足になじんでくるのが分かるはずです。

どれくらいの期間歩けばしっかりなじむかは靴の種類にもよります。固い靴や重い靴はその靴に慣れる意味も兼ねてじっくり慣らしを行うようにしましょう。

街の平地を歩くだけではなく、階段や坂道を通ってみるのも大切です。よく下りにつま先が痛くなるという場合があるので確かめてみましょう。神社の階段であるとか、堤防などが近くにあれば坂道を利用して慣らすのもいいです。

できればちょっと荷物を背負ったり、小さめのリュックにオモリ(水を入れたペットボトルなど)を入れて、負荷をかけてみるのもいいです。重さがかかることで、靴の中で足がずれたりしないかを確認することができます。

靴の紐はきっちり締めて歩いたほうが良いか?

ついつい平坦な道の履き慣らしだと、紐は緩めて歩きたくなるものですが、今回のテーマはトレーニングではなく登山靴の慣らしです。登山用にはいていく靴下を履き、靴紐も登ることを想定した状態に仕上げてから慣らし歩きをしていきましょう。

不自然に痛くなる部位はないか?中敷きなどの調整が必要かどうかを確認しながら慣らすことで、いざ荒れた山道を歩いたときに足のトラブルが起きるのを防ぐことができます。

はき慣らしの仕上げは山に登ること?

秋の山

街でのはき慣らしが十分にできたら、まずは半日ほどで登れる低い山に登ってみるのがおすすめです。足場の悪い場所を実際に歩いてみることで、慣らしの総仕上げができます

このとき、靴ひもや替えの靴下、中敷きなども持っていくようにしましょう。実際に登ってみて何か気になることがあれば、その時にひもの結び方や靴下を替える、重ねるといった方法を試してみることができます

他に何か気になることがあれば、ショップに持っていくと相談に乗ってくれる場合があります。

まとめ

登山靴は足を守ってくれる重要なアイテムです。しっかりとはき慣らして、自分の足に合うようにカスタマイズしましょう。

  • 登山用靴下を履き、紐もしっかり締めて行う
  • 30分から1時間程度は歩いて足になじませる
  • 1週間くらい時間をかけて行う
  • 坂道なども利用して靴の中で足がずれないか確認
  • 違和感を感じたら中敷きなどで調整していく

これらの点に注意して、いざ山で足が痛くなることを防止するのが履き慣らしの目的です。

登山靴は普通の靴より重く、足首までしっかりガードされているため歩きにくいと感じることもあります。特に初めて登山靴を使うというときは、はき慣らしと一緒に歩く練習をするつもりで行いましょう。

山の道はアスファルトのように舗装されていないため、険しい道を行くにはやはり専用の靴がかかせません。登山靴を選ぶときに重要なのは、デザインや性能よりもまず自分の足に合うか否かです。こればかりは実際に履かないと分からないので、是非店舗に直接赴き、気が済むまで試着を繰り返して選ぶようにしましょう。