蚊アレルギーが問題に・・・侮れない蚊の脅威と対策

蚊に刺されただけで重篤なアレルギーを引き起こすことがあるという、
蚊アレルギーが問題となっていたので取り上げてみました。

登山をしていると山には様々な害虫がいて、ブユやヒル、ダニの脅威については当サイトでも取り上げてきました。

しかし、最も被害を受けることが多いのは蚊に刺されることではないでしょうか?

蚊アレルギーについてまとめてみました。

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夕暮れと共にどこからとも無く飛んできて血を吸う蚊。

動物の体温や吐き出す二酸化炭素を感知して寄ってくるので、
山登りで体温が上がって呼吸の乱れた人は格好のターゲットになります。

蚊は血を吸うときに唾液腺という物質を注入します。唾液腺物質は血液を柔らかくして吸いやすくし、我々が気付き難いように麻酔作用を持っています。

このいわゆる我々の体にとっての「毒素」に対して防御反応が働き、ヒスタミンという物質が分泌されて幹部は炎症を起こします。これがアレルギー反応で、人間に備わった防御機能の一つ。

正常な人ならば少し赤くはれる程度ですが、中には過剰に反応して熱が出たりリンパが腫れるなどの重篤症状に発展してしまう人もいるようです。

重症化の原因は蚊の持つウイルス?

アレルギーを重篤化する要因の一つに、蚊が持つEBウイルスというものが関与しているといわれています。

EBウイルスは聞き慣れないウイルスですが、水疱瘡やヘルペスウイルスと同じ種類のもので、
蚊が刺したときの唾液と一種に媒介されてしまいます。

この唾液腺による反応と、ウイルスに対する反応が合わさることで過剰なアレルギー反応が起こされるということです。

通常赤く腫れるだけの症状が、水ぶくれになって幹部が膿んできたり、悪性リンパ腫などを引き起こすこともあるそうです。

蚊の場合はさされる頻度が高い為、慢性的にEBウイルス保持者として色々な合併症を引き起こすので普段何気なく刺されている蚊も油断できない相手なのです。

もし蚊に刺されていつもと違った症状がでるようなら、
EBウイルスの検査やアレルギー検査をしてもらった方がいいでしょう。

やっぱり予防が一番か

登山では長袖・長ズボンで肌を守るのが推奨ですので、
紫外線や岩肌から守るだけでなく害虫対策も意識しましょう。

動き続けている登山では蚊に刺されないかと思いがちですが、
動きの伝わり難い首筋やあまり動かさない腕などが刺されやすいので注意です。

心配な人は首からぶら下げる虫除けや、虫除けスプレーを常備しておきましょう。

刺されてしまったら

刺された場合は、抗ヒスタミンとかかれた種類の軟膏を塗ります。

症状がひどいときには、いわゆるステロイド軟膏を塗りますが抵抗がある人は小量ずつ管理して塗りましょう。

掻いたり、腫れた部分に×印つけるのは駄目ですよ。

アレルギーの症状は、花粉症でもみられるように突然発症したりひどくなることがあります。

今まで大丈夫だった人も、何かおかしいと思ったら皮膚科へ相談しましょう。

夏の1000メートル級の低い山は、見たことも無いような巨大な蚊や害虫のオンパレードですので、心配な人はしっかり対策していきましょう。