もう10回以上登っているのに、決して飽きない第2の故郷とも呼べる槍ヶ岳。
北アルプスの盟主と呼ばれる姿に魅了された男の思いを書きなぐってみたいと思います。
まだ登ったことが無い人はぜひ登ってほしいです。
槍ヶ岳は長野県の北アルプス穂高連峰の北部に位置し、
槍の穂先のような姿が印象的です。
標高は3180メートル 日本で5番目に高い山
2つ名は、日本のマッターホルンと称される程
有名なアルプス一万尺の歌詞にもなっている山で、
写真の頂の左にちょこんと出ている尖ったのが小槍です。
※小槍の上ではどう考えても仙人しか踊れないでしょう・・・
余談ですが1尺は約30センチ。上高地の5千尺ロッジが標高1500メートルなので、単位を直すと確かに1万尺ですね。
深田久弥は、『日本百名山』の中で
富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。(中略)一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。すなわち、登山をしない者にとって日本を代表する山は富士山だが、登山を愛好する者にとってのそれは槍ヶ岳である、と述べている。
まったくもって同感ともいえる。
天気がよければ遠くからもその雄姿が見渡せ、
なんとしてもたどり着きたいと言う意識をかき立ててくれる。
北アルプスの深い山に囲まれて、
山頂から見えるのものは一面雄大な山々のみ。
全てを忘れさせてくれるのみならず、
いかに自分が小さな存在であるか、
その小さな存在でも、雲近い頂に立っているという事実
色々な感情が沸き立ち、
時が止まるような錯覚を受ける。
もっとも盟主は気まぐれで、天候に恵まれたのは
数えるほども無いのが残念だが、不思議と待っていれば
全貌を見せてくれるチャンスをくれるから面白い。
学生時代人間関係で悩んだとき、
社会人になってストレスで落ち込んだとき、
この山に諫められて、私は強くなってきた。
登山ルートも豊富で、
手軽な上高地や新穂高からの直登コースや
日本一の繁華街銀座を名に冠した縦走コースも
槍ヶ岳の名前に華を添えていると思う。
さて、今年もそろそろ計画を立て始めようか・・・
槍ヶ岳ライブ!槍の頂上付近の映像が見える