登山で水分はどれくらい持っていけばいい?必要な水分量を考える

登山にはどうしても必要な水分。熱中症を防ぎ、快適な登山をするためにも水分の補給は欠かせないものです。

登山では様々な形態で水を持っていきますが、「どれくらいの量持って行けばいいのか?」「どのように持っていくのがいいか?」という点について考えてみましょう。

登山で水を持っていく目的は大きく2つ

登山で必要な水分の考え方は、2つの視点で用意していきます。

一つは生命維持に欠かせない飲み水として使う場合と、もう一つが怪我したときなどの応急で傷口を洗える衛生水としての役割です。

1日の行程を基準に考え、多すぎず少なすぎずの水を持っていくようにします。

飲むための水分として持っていく量

飲み水として持っていく場合には、登りでは最低1リットルは必要です。下りでも500mlあれば標高が下がって暑くなったときに喉が潤せます。

できれば水以外にプラスアルファあるといいので、ゼリー状飲料なども持っていくことをおすすめします。

登山での水分補給は、少しづつ分けて飲むことで熱中症やこむら返りなどのトラブルを防げますので、でかいボトル1本で持っていくよりも小分けしたほうがいいですね。

持っていく物は単純に水だけでもいいですが、私はポカリなどのスポーツ飲料を500ml。水を500mlと分けて持っていくようにしています。

衛生用として使う水はどれだけ持っていくべき?

登山中の怪我や事故のために、衛生用として使える水を500ml持って行くようにします。

もし複数のパーティで行動するなら、リーダーがパーティ分として2リットル程度まとめて持っていくと効率が良いです。

山小屋で買えるからという考えでほとんど持たない人もいますが、山での水は非常に貴重なもの。買うとしても下界に比べて数倍の値段がするので、できる限り自分の飲み水は持っていきましょう。

水分を効率よく持っていくための工夫

水はどのようにして持っていくのがいいかというと、ペットボトルかソフトプラスチックのハイドレーションシステムなどが便利です。

硬い魔法瓶は温度を保てる理想的な水筒ですが、重いうえに衝撃で壊れやすくなっているので登山にはあまりおすすめしません。

水は荷物の中でも重量とかさを取るものでもあります。パッキングにも気をつけ、一部に荷重が偏らないように注意してもっていくようにしましょう。

暑い夏登山にちょっとおすすめ

先ほどゼリー状の飲料の話などをしましたが、夏などはこのゼリー飲料を凍らせて持って行く事をおすすめします。

凍らせた飲料で他の飲み水のボトルをくるむようにすれば、熱い夏でも冷たさを保持できます。

途中で熱中症になりそうであれば、首筋などに当てて体を冷やすこともできるのでちょっとしたアイス枕代わりにもなりますよ。

これ以外では、250ml程度の小さな紙パックのジュースなどがおすすめ。飲んだ後にかさばらないので、頂上で一息つくためのご褒美として持っていくようにしています。